先日、2013年2月7日にGoogleからAdWordsの大型アップデートの発表がありました。既にご存知の方もいるかと思いますが、簡単に内容を書かせていただきます。
Google「エンハンストキャンペーン」
1)エンハンストキャンペーンとは
エンハンストキャンペーンとは、簡単にまとめると、すべてを 1 つのキャンペーンで管理することを可能にする機能、になります。これまでは、デバイス別にキャンペーンを分割したり、地域別にキャンペーンを分割して、入札単価や広告などを細かく設定して調整していました。しかし、エンハンストキャンペーンを活用することで、複数のキャンペーンをそれぞれ細かく設定して管理を行うことなく、一つのキャンペーンでユーザーの状況に基づいて、あらゆる端末を対象に広告を配信できることになるようです。
2)Googleがエンハンスト キャンペーンを展開する理由とは
スマートフォンやタブレットなどの高性能端末機器が急速に普及する中で、ユーザーはショッピングやコミュニケーションに様々な端末を利用するようになりました。そして、今後も高性能端末機器をはじめ、インターネット接続テレビやミニタブレットなど様々な端末が登場するにつれて、端末別の境界線は薄れていき、ユーザーが端末別にとる行動はかなり類似したものになると予測されます。
その中で、ユーザーの状況に応じた広告を的確に表示するためには、使用している端末の種類をはじめとして、ユーザーがいる場所や時間を踏まえることが益々重要となるでしょう。そのためGoogleではこれまでのシステムを一新し、マルチデバイス時代に対応した新しい広告システムへとバージョンアップしたようです。
3)エンハンストキャンペーンの主な機能とは
①マルチスクリーンに環境に対応した強力な単価設定ツール
ひとつのキャンペーン内で、地域や時間帯、デバイスの全てに入札単価設定ができ、いつでも(時間)、どこでも(場所)、どのデバイスでも(端末)、ユーザーにとって価値の高い広告を配信可能。
②ユーザーの利用環境に合わせて表示される高度な広告
ユーザーの状況や、利用している端末機器に応じて、適切な広告やサイトリンクなどが表示されるため、適切なメッセージを、適切なユーザーに、適切なタイミングで配信可能。
③新しいコンバージョンタイプの測定に対応した先進的レポート
クロスデバイスコンバージョンなどの新しいコンバージョンを測定できます。クロスデバイスコンバージョンとは、広告をクリックしたデバイスとは異なる、別のデバイスでお申し込みを完了した場合のコンバージョンを測定可能。(ただし、こちらの機能については、日本での導入は未定)
以上が、Googleの大型アップデートの大まかな内容となります。
エンハンストキャンペーンは現在移行期間中なため、2013年6月までに移行は完了するようです。
本日15日に六本木ヒルズにてGoogleの説明会があったので、職場の人間が参加してきましたが、このアップデート自体を米Googleが突如発表したため、日Googleはまだまだアップデートの内容を細かくはわからないそうです。なので、今後アップデートに伴う機能の変化なども続々と出てくると思うので、随時当ブログでご報告できればと考えております。